TAKINAMI THEATER

出羽三山/羽黒山 五重塔

2020.07.09

東北を代表する聖地『出羽三山』のひとつ 羽黒山

日本三大霊場の1つとされる「出羽三山(でわさんざん)」とは、山形県の中央にそびえる月山(がっさん) 1984m・羽黒山(はぐろさん)414m・湯殿山(ゆどのさん)1500m の総称。

古くから、山伏ゆかりの霊山として広く信仰を集めてきました。

各山に祀られる御神体がもつ背景から、羽黒山は現世、月山は前世、湯殿山は来世を表し、これらを参拝することは“生きながらにして新たに生まれ変わる旅”の意味をもちます。

鶴岡市にそびえる羽黒山は、出羽三山の表玄関

入口に建つ「随神門(ずいしんもん)」より先は神域となり、人の世界と山の聖域を分かちます。

樹齢350〜500年を越す老齢の杉が立ち並び、澄んだ空気と川のせせらぎが荘厳さを感じさせる参道は、産道とも称される石段です。

約300mの道のりを経て、左手に見えてくるのが「羽黒山五重塔」。

平安時代、平将門による建造とされ、現在のものは約600年前に建てられました。

東北では最古の塔であり、唯一の国宝五重塔に指定されています。

高さ29.4m、三間五層の素木造り、屋根はこけら葺で仕上げられており、出羽三山では羽黒山のみ四季を通して参拝可能なので、雪の降り積もる塔を目的とした参拝者も数多く訪れます。

五重塔の傍らに佇むのは、樹齢1,000年・樹高30m・幹周9mにおよぶ巨杉「爺杉(じじすぎ)」。

国の天然記念物に指定されており、かつて並んでいた婆杉が台風で倒れた時は三日三晩、爺杉が泣き続けたと語り継がれています。

仏ミシュラン社が発行した観光ガイド日本版「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて、最高ランクの三つ星に選ばれた羽黒山の杉並木を歩きながら、貴重な歴史と触れ合ってはいかがでしょうか。

 

画像協力:山形県鶴岡市羽黒町観光協会