TAKINAMI THEATER

出羽三山の表玄関「羽黒山」/国宝五重塔に感動し、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祀った大社殿でお参り

2024.05.01

東北を代表する聖地『出羽三山』のひとつ 羽黒山

東北を代表する聖地『出羽三山』のひとつ 羽黒山

山形のパワースポットとして、伊勢神宮と並び称されるほど有名な羽黒山(はぐろさん)は、山形県鶴岡市に位置する標高414mの山です。

羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山は、全国有数の修験の山として知られていますが、その中で羽黒山(標高414m)には、三山の神を合祭した出羽神社の社殿・三神合祭殿が山頂にあります。

参道には国宝五重塔があり、2,446段の石段と杉並木が続き、神聖な雰囲気を漂わせています。

また、どうしても時間がない、体力に自信がない、という方は車(山頂への有料道路利用)やバスで山頂に行き社殿・三神合祭殿をお参りすることも可能です。

五重塔まで石段を登り、参道入口へ戻って、車で山頂へ向かい参拝することもできます。

出羽三山の神々を祀る森厳のお山

全国有数の修験の山、羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山

月山(がっさん)、湯殿山(ゆどのさん)とともに山岳信仰の場として知られ、これら3つの山は「出羽三山(でわさんざん)」と総称されています。

その歴史は深く、開山は約1400年前といわれています。

出羽三山にはそれぞれ山頂に神社があり、昔から「西の伊勢参り、東の奥参り(伊勢神宮を参拝したら、東の奥=出羽三山も参拝するということ)」と呼ばれるほど多くの参拝者を集めています。

「羽黒山=現在」「月山=過去」「湯殿山=未来」に見立てられ、三山をめぐることは現世の幸せを祈りながら、新しい魂として生まれ変わる旅といわれ、江戸時代に庶民の間に広まりました。

羽黒山は、そんな出羽三山の表玄関として特に信仰を集めています。

羽黒山の参詣道

羽黒山の魅力は、なんといっても雄大な自然に囲まれた参詣道です。

入口の随神門から山頂までの約1.7kmの道のりには、樹齢数百年の杉が立ち並び、神聖で厳粛な雰囲気に身も心も清められていくようです。

山頂へと続く石段は2446段ありますので、歩きやすい服装がおすすめです。

国宝「五重塔」

平将門創建といわれ、東北地方で唯一の「国宝の五重塔」です。

何も塗られていない素木造り(しらきづくり)で、屋根は木の薄板を幾重にも重ねて施工する柿葺(こけらぶき)という手法で造られています。

2023年~2025年春まで杮葺屋根の修繕工事が行われるため、工事期間中は五重塔が幕に覆われます。
2024年は、5月13日(月)~9月30日(月)に工事が行われる予定です。
※令和七年より新たに生まれ変わった五重塔の姿になります。

三神合祭殿

山頂にある「三神合祭殿」にお参りするのが、羽黒山参拝コースのラスト。

三神合祭殿は、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祀った大社殿。
出羽三山の神様をここで一度にお参りできるため、開運全般にご利益があるといわれています。

羽黒山 ~三神合祭殿~

出羽三山には水、そしてそれにまつわる龍神伝説がたくさん残っています。辰年であるこの機会にぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。

令和6年出羽三山神社 辰年企画(龍神巡り、龍神切絵御朱印、龍神御朱印帳頒布)

龍神御朱印帳
◇初穂料   2000円
◇頒布場所  羽黒山頂授与所、羽黒山随神門授与所(4月27日開所)
◇頒布期間  令和6年4月27日(土)~令和6年11月下旬(予定)

龍神切絵御朱印(羽黒山版、月山版、湯殿山版)
◇初穂料   各1200円
◇頒布場所  【羽黒山版】羽黒山頂授与所
       【月山版】 月山本宮・中の宮授与所
       【湯殿山版】湯殿山本宮授与所
◇頒布期間  令和6年4月27日(土)~令和6年11月下旬(予定)
       令和7年4月26日(土)~令和7年11月下旬(予定)
 

ぜひこの貴重な年に、羽黒山五重塔をご拝観下さい。


古より信仰をあつめてきた出羽三山(でわさんざん)

日本三大霊場の1つとされる「出羽三山(でわさんざん)」とは、山形県の中央にそびえる月山(がっさん) 1984m・羽黒山(はぐろさん)414m・湯殿山(ゆどのさん)1500m の総称。

古くから、山伏ゆかりの霊山として広く信仰を集めてきました。

各山に祀られる御神体がもつ背景から、羽黒山は現世、月山は前世、湯殿山は来世を表し、これらを参拝することは“生きながらにして新たに生まれ変わる旅”の意味をもちます。

鶴岡市にそびえる羽黒山は、出羽三山の表玄関

入口に建つ「随神門(ずいしんもん)」より先は神域となり、人の世界と山の聖域を分かちます。

樹齢350〜500年を越す老齢の杉が立ち並び、澄んだ空気と川のせせらぎが荘厳さを感じさせる参道は、産道とも称される石段です。

約300mの道のりを経て、左手に見えてくるのが「羽黒山五重塔」。

平安時代、平将門による建造とされ、現在のものは約600年前に建てられました。

東北では最古の塔であり、唯一の国宝五重塔に指定されています。

高さ29.4m、三間五層の素木造り、屋根はこけら葺で仕上げられており、出羽三山では羽黒山のみ四季を通して参拝可能なので、雪の降り積もる塔を目的とした参拝者も数多く訪れます。

五重塔の傍らに佇むのは、樹齢1,000年・樹高30m・幹周9mにおよぶ巨杉「爺杉(じじすぎ)」。

国の天然記念物に指定されており、かつて並んでいた婆杉が台風で倒れた時は三日三晩、爺杉が泣き続けたと語り継がれています。

仏ミシュラン社が発行した観光ガイド日本版「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて、最高ランクの三つ星に選ばれた羽黒山の杉並木を歩きながら、貴重な歴史と触れ合ってはいかがでしょうか。

画像協力:山形県鶴岡市羽黒町観光協会

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