大正末期に建てられた迎賓館を移築し、モダンな空間へとリノベーション。堂々とした風格の黒い扉を開けて歩みを進めると、モダンジャパニーズを体現する三間続きの客室と美しい庭園が目に飛び込んでくる。柾目杉を多分に使用した天井や細部にまで気品が宿る欄間、和の暮らしを今に伝える書院造り。そんな端麗な空間に洗練されたデザインの北欧家具を設え、感性に響く凛々しい雰囲気へと昇華させた。庭の中に溶け込むように配された露天風呂でのひと時もまた格別。「古き良き日本」という名の、瀧波式グランドスイートだ。